法人研修

日本企業の相次ぐ海外進出と駐在員のメンタルヘルスの解決策

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Mental health

 
 
日本企業の相次ぐ海外進出
 
しかし現地では駐在員のメンタルクライシスが問題になっている。
 
外務省の各種統計結果によると、2012年度の海外在留邦人は約126万人で過去最多(前年度比0.7%増)、うち67%を長期滞在者が占める。2013年度の邦人援護件数は1万7796件(前年度比2.32%減)、トップはタイの1216件、次いで中国1116件、フランス829件。
 
 
精神障害に起因する援護件数は207人で、アジア地域が40%を占めて最多、欧州30%、北米20%と続く。身体疾患は中高年を中心に発展途上地域で事例化、精神疾患は30―40代を中心に地域に区別なく事例化している。
 
先日起こったISの日本人拉致や観光客の射殺被害など日本人が直接被害に遭う事も起こるような時代になった。 世界では宗教紛争 ロシアによるクリミア支配 テロの脅威など 企業ではグローバル化に対応するために海外に赴任する駐在員が増えるなか 駐在員のメンタルヘルスの重要性は高まりつつある
 
基本的に日本とは異なる国での現地ビジネスの内情との間には、大きなギャップがある。そのため起こる本社との板ばさみに、現地社員とのコミュニケーション不全が加わる。商観念や慣行も違う。

 

 
駐在員の多くは、変化の激しい社会での仕事と生活がもたらす数々のストレスやプレッシャーの中で、不眠症や自律神経失調症に悩まされ、なかには適応障害や急性ストレス症候群、うつ病、最悪のケースでは自殺に至る例も毎年のように報告されている。
 
ただでさえ心労の多い駐在員にとって帯同家族のメンタルヘルスは気の重い問題といえるだろう。

 
 
日本人がメンタルクライシスに陥る一般的なパターンを次のように説明する。
 
「発症は駐在して4カ月から半年後が多い。最初の数カ月は新しい社会に新鮮な驚きをおぼえ、興奮し、緊張しているが、生活に慣れていくうちに、だんだん赴任先のマイナス面が見えてきて、現地社員とのコミュニケーションの取り方に悩み始める。
 
 
最初は気にならなかった食や水、気候、住環境の違いもストレスとなり、気分がイライラし、不眠や下痢が続くといった身体上の変化が起きてくる。たいていの人は1年を過ぎると安定してくるが、適応障害や急性ストレス症候群になるケースの8割は駐在1年以内だ」
 
多いのはうつ病や統合失調症で、日本の発症率のざっと3倍という。
 
 
海外勤務者を取りまく現状として、
 
 
1)仕事を休みにくい
2)(休暇をとっても)職場復帰のプレッシャーが強い
3)過労が原因の明確なうつ状態が多い
4)人員削減により業務量が増加
5)小規模事業場の場合、(上司や部下などの)人間関係がこじれると解決しにくい
 
 
などが挙げられる。自律神経症状、睡眠障害、不安状態、うつ状態といった症状が組み合わさることが多い。
 
 
「日本では、海外駐在員は住環境に恵まれ、豪遊していると思われがち。日本から出張者が来れば、アテンドと称してカラオケ接待が行われる。でも、実際には日本での想像を超えた事態が起きている。」
 
 
これらは現地駐在員のメンタル不調の実態や、海外とのビジネスに取り組むうえでのプレッシャーや当惑ぶりである。
 
「最近、夜中に目が覚める」「逃げ場がない。相談相手がいないのがつらい」「独り言を言い出したら危ない」「日本で当たり前のことが赴任先ではそうでない」「本社が確実に右だと決定したことでも、赴任先では左が正しいことがある」「コンプライアンスも、国ねよっては意味をなさない」「品質管理の意味が現地社員に伝わらない」。
 
 
しかし、これを愚痴と片付けるのはあんまりだ。「事情を知らない本社から、なぜ数字が伸びないんだと言われるのがきつい」「本社の無理解は永遠のテーマ」「この感覚は駐在しないとわからないだろう」と半ば諦めながらも、彼らは日本の感覚からすれば不条理ともいえる現場を引き受けているからだ。駐在者の間でささやかれている「OKY」(おまえが来てやれ)、「敵は本国にあり」ほど、彼らにとって実感のこもった言葉はないのだろう。
 
業種にもよるが、10人規模の事業所で1人か2人がメンタル不調に陥るケースが見られるという。赴任先各地で日本人の自殺者が出ていることは、もはや駐在員の間では共通認識となっている。
 
 
そこまで彼らに重い負担を強いていても、本社側がその実情を把握するのは難しい。「赴任してみなければ絶対わからない」という高ストレス度の背景には何があるのか。
 
(1)気候・風土・環境に起因するもの──異なる気候、社会インフラの遅れ、子供の教育、食の不安。
 
(2)社会に起因するもの──ビジネスルール上の弊害、地域格差、治安(盗難や犯罪など)。
 
(3)日本社会に起因するもの──日本人気質(完璧志向、減点主義、ムラ社会)、「いきなり管理職」問題。
 
このうち日本社会から持ち込まれた要因として、真面目で几帳面な日本人気質が赴任先に合わないのは誰もが指摘するところ。ここでいう「いきなり管理職」問題とは、他国に比べ駐在初級者が多く、日本で部下を持ったことのない若手社員をいきなり赴任させ、心労のためメンタル不調を起こすこと。誰を赴任させるかは、海外ビジネスの成否の鍵を握るだけに、本来慎重になるべきだが、経営陣の不用意な判断で不幸な結果に至るケースは多い。
 
もっとも、海外に行けば誰もがメンタル不調に陥るわけではないだろう。
 
 
これまで接してきた日本人患者の症例を整理すると、
 
 
1) 言語の問題
2) 文化の違い
3) 仕事と私生活のバランス
4) 家族に対する支援不足
5) 生活拠点変化への挑戦
6) アルコール問題
 
 
などが挙げられる。国に限らず全体として、「仕事の需要」「仕事に関する知識不足」「仕事および私生活における目的や意味の欠如」「効果的なリーダーシップの欠如」「スタッフのモチベーションの低迷」「仕事や家族、私生活のバランスの欠如」「管理的立場からの支援の欠如」「職場の人間関係の乏しさ」が、「アルコール依存」「気分障害」「不安障害」「双極性障害」「人格障害」「認知症」「摂食障害」といった問題を引き起こしている。
 
 
 
メンタル不調の発症は、「家族歴」(家族の病歴)や「既往歴」(本人の過去の病歴)、「性格」(責任感が強い、頑固など)に、「業務ストレッサー」(業務上のストレス要因)と「未知の因子」(反日デモや対日関係の悪化に伴う不安など)とが掛け合わされたバランスによる。
 
 
本人固有の「知的葛藤解決力」が大きく、通常であればストレスに人一倍タフな対応ができる人でも、何かの要因で分子が重くなれば発症の可能性があるわけだ。
 
 
「近年、日本企業は内需縮小などの経済苦境から海外進出を図ろうとしているが、海外市場に対応した人材づくり、仕組みづくりをしてこなかった。そのつけが駐在員のメンタルクライシスを生み出している」
 
 
ストレスのメカニズムは風船に例えられる。適度に膨らんだ風船を指で軽く押すだけなら跳ね返す力もあり、押されたままでも十分に耐えられる。しかし、それ以上の力が指に加わり続けると、風船も耐えられなくなる。ストレスというものは、全くないと倦怠・意欲低下を、強すぎると過労・疾病状態を引き起こす。適度なストレスが高い活力を見い出す。
 
うつ病の基礎知識・ストレス対処
 
うつは、心のバランスをつかさどるために重要な神経伝達物質が不十分になる状態であり、「なまけ」や「気のせい」ではない。必要なのはまず、「十分な休養」。睡眠や食欲の安定が絶対条件であり、治療に専念できる環境作りが大切となる。
 
うつは、適切な治療を受ければ回復する病気で、心理療法(認知行動療法)との併用が効果的とされる。ちなみに認知行動療法は日本では保険適用とされているが、すべての医療機関で実施できるとは限らないので事前に確認する必要がある。
 
アルコール摂取はNG。アルコールは長期化するリスクを強め、健忘・錯乱などを引き起こす可能性大。睡眠にも悪影響を与え、アルコール依存症に陥る。うつは治すことのできる病気だが、アルコール依存症は治療が長期となり、治っても飲酒すれば元に戻ってしまう。
 
 
ストレスに対しては、柔軟な思考を身に付ける。
 
* 白黒思考、根拠の無い決めつけ、べき思考
 
* 部分的焦点付け、自己関連付け、情緒的な理由付け
 
* 極端な一般化、過大・過小評価
 
* (「どうせこうなるに違いない」といった)自分で実現してしまう予言
 
などの、「認知のゆがみ」「考え方のクセ」を自覚する。
 
 
ここ数年、駐在員へのメンタルサポートを行う企業も増えている。
しかし、こうした動きは国内でのメンタル対策と連動していてこそ意味がある。ウェブ会議システムを利用して海外の事業所で働く赴任者にも受けられる仕組みづくりに取り組んでいる企業も多く見られるがメンタルヘルスの問題は課題が多い。
 
 
メンタルヘルスケアと一次予防の重要性 
 
厚生労働省による「事業場における労働者の心の健康づくりのための指針・4つのケア」というものがある。
 
 
1)セルフケア(自分自身)
2)ラインによるケア(職場の上司や同僚)
3)事業場スタッフによるケア(人事労務担当者や産業保健スタッフなど)
4)事業場外スタッフによるケア(産業カウンセラー、医療機関など)
 
 
国内でも海外でもまずは、「自分のことは自分で守る」という心構えが必要とされる。海外では特に、「メンタルヘルスケアの知識を身に付け、より早い段階で身体症状の異変に気付き、セルフケアを実施する」という一次予防が大切となる。
 
うつは「気持ちの問題」ではない
 
うつの感情に関する症状は以下のとおり。
 
* 悲しみ
* 興味や喜びの欠如
* 打ちのめされたような感覚
* 不安
* 集中力や思考力、決断力の減少
* 過度または不適切な罪悪感
 
うつの身体的な症状は以下のとおり。
 
* あいまいな痛み
* 頭痛
* 睡眠障害
* 疲労感
* 背痛
* 明らかな食事の変化に起因する体重の変化
 
 治療としては、「心理学的:心理療法、カウンセリング」「社会的:家族教育、家族セラピー」が有効とされる。
 
 患者に必要なのは、
 
* 安全
* 秘密保持
* プライバシー
* 安心
* 尊敬
* 自己決断をできるという意識
 
そのためには、
* 常に自身の感情とストレスのレベルを気にかけること
* 気持ちを楽に表現すること
* 助けを求めることを、怖がったり恥ずかしがったりしないこと
* 併用治療
 
を心がけなければならない。
 
 
駐在先に赴いてストレッチ指導をさせて頂きます。
 
赴任先から帰国することができず、メンタルトラブルを抱えている企業や団体・従業員やその家族に対するストレッチの指導を行います。御見積のご依頼はコチラから
 
 
Migaru 【ミガル】
住所:東京都台東区台東2丁目21番11号
電話:050-3579-9933 (Japan Time 10時―18時) 
Eメール:info@migaru.com ウェブサイト:http://www.migaru.com
 
Migaru 【ミガル】
メンタルヘルス/ビジネスサポート2014年4月に、東京に設立。業務運営にあたるのは、日本や海外との取引やビジネス経験が豊富な元会社役員で自身がうつ病の経験者、現在はうつ病を克服しチームビルディングやビジョン生成など組織創り社員のメンタルヘルス支援を行っている。サービスとしては、法人のお客様へ従業員支援プログラム と個人のお客様へカウンセリング(ストレッチ指導)、個別セミナーなど。

無料相談掲示板 β版

まずは相談を あなたが抱えている問題を一人で悩み苦しまない。


同じような境遇にいる方 あなたに適切なアドバイスができる方もきっといます。


まずは自分の置かれている状況を無料相談掲示板で相談してみてください。


解決の糸口が見つかるかもしれません。


無料で相談をする