睡眠

睡眠障害は生活習慣病や肥満につながる? 睡眠への理解を深めよう

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睡眠障害

 

 

睡眠不足だからといって、そんな大げさな。なにも命までとられるわけじゃなし。いやいやなめてもらっちゃ困ります。国立精神・神経医療研究センターによると、睡眠のトラブルは深刻な病気を招く立派な引き金となる、たとえば、睡眠時間の長短で食欲に関わるホルモン分泌に変化が起こる。グレリンという胃から産生されるペプチドホルモン。これは食欲を増進させるホルモンで、10時間眠ったときと4時間眠ったときでは、後者の方が圧倒的にその分泌量が増えることがわかっている。さらに、脂肪細胞から分泌されるレプチン。こちらは食欲を抑制するホルモンで、グレリンとは逆に睡眠時間が短いほど分泌量が減っていく。つまり、睡眠不足は食欲を増すうえに満腹感知らずとなり、結果的に肥満を誘発するというわけ。また、睡眠不足の状態は、常に交感神経が優位に働いている状態ということでもある。これにより、副腎皮質ホルモンがバンバン出て血糖値は上昇し、心拍数が上がって血管の負担が増す。やがてそれが高じて、糖尿病や高血圧が引き起こされる可能性もあるのだ。そこに肥満という因子が加われば、これら生活習慣病の悪化は必至、悪くすれば命に関わることにもなりかねない。

 

そもそも何故、人は眠るのか?

その謎がスッキリ解明できればノーベル賞もの。ただ、そのまま起き続けているのが大層なリスクだから、ということだけは想像できる。
日中旺盛に活動してる間、体はひっきりなしに活性酸素に痛めつけられている。紫外線や大気の汚れやストレスなどの因子が加わればなおさらのこと。さらに脳はテレビにパソコン、スマホやらの端末から溢れんばかりの情報シャワーを浴びている。
いったんリセットしないことには到底身が持たないはずだ。ここが弱肉強食のサバンナだったら、一発で外敵にやられてしまうに違いない。ご存じの通り、眠りはレム睡眠とノンレム睡眠のふたつの層から成り立っている。寝入りばなはノンレム睡眠に突入し、4段階の深い睡眠深度まで到達する。その後、睡眠が浅くなり次にやってくるのがレム睡眠。眼球がぐるぐるっと動くという意味のRapid Eye MovementからREM睡眠の名がついている。
ノンレム睡眠とレム睡眠を1セットとして、これを4~5サイクル繰り返して徐々に睡眠が浅くなり、朝を迎えるという仕組み。ノンレム睡眠は脳の休息、レム睡眠は体を休息させる睡眠と考えられている。活性酸素の害がほとんどない睡眠中、傷ついた体は修復され、情報でパンパンになった脳の整理が行われるともいう。その眠気は、生物としての危険信号というわけだ。

 

眠りを司る体内時計の仕組みとは?

朝になると黙っていても覚醒系の神経細胞が働き、夕方になるとこれまた黙っていても睡眠系の神経細胞が働きだす。本人まったく意識も関与しないまま、自動的にスイッチが入ったり消えたりを繰り返す。この不思議。

実はTMN(乳頭結節核)VLPO(腹側外側思索前野)が働くタイミングをコントロールしているのは、体内時計という名の装置。これは視床下部なのだが、ここにSCN(視交又上核)という神経細胞群が存在している。この部位こそが、体内時計の中枢。体内時計は睡眠や覚醒を始め、体温、ホルモン分泌、食欲、代謝などさまざまな整理現象のリズムをコントロールするシステム。24時間周期で作動し、睡眠力と覚醒力が描くカーブのような一定のリズムを作りだす。
このリズムがサーカディアンリズムと呼ばれるもの。では、SCNは24時間のリズムをどうやって刻んでいるかというと、答えは朝の光。SNCは起床後一番に網膜から入った光情報を受け取ると、地球の自転周期である24時間リズムを体にセットする。実は人に備わっている、一日の周期リズムは約25時間。SCNは光情報を受けて、このズレを修正する。そう、SCN、TMN、VLPOの三本柱で睡眠、覚醒リズムは回っているのだ。

 

脳の温度の落差が大きいほど眠りにつきやすい?

 

今度は睡眠と脳の温度の関係を見てみよう。毎日11時に寝る人の脳の温度は、最も覚醒力の高い8時~9時ごろにピークを迎えている。何か難しいことを考えるならこのタイミングがベストだ。その後、メラトニンが眠りの門を開くと同時に脳の温度はどんどん下がっていく。夜間、体内の熱は放散され、体と脳は冷やされる。眠くなると手足の先がホワンと温かくなるのは、体内の熱が末端からどんどん逃げている証拠。こうして冷やされることで、始めて全身は休息状態に誘われる。これもまた、体内時計の思し召し。
このシステムをうまく利用すると、寝つきをスムーズにすることができる。高い滑り台と低い滑り台で同じ地点に向かって滑り降りるとすると、斜度がキツい前者の方がスピードが早い。同じように、眠る前の脳の温度がより高い方が、熱の放散がダイナミックに起こり、眠りの状態にもっていきやすいのだ。よって入浴などはこのタイミングで、
そして、朝方になると今度は覚醒を促す副腎皮質ホルモンの分泌が始まる。副腎皮質ホルモンは交感神経の活動にも由来するホルモンで、血糖値や心拍数の上昇にひと役買う。これと同時に脳の温度も上昇していき、スッキリ爽やかな目覚めが迎えられる。

 

眠る時間が短いと太る?

 

夜型タイプは朝方タイプに比べて太っているイメージがある。これ、イメージだけの話でなく、科学的に根拠のある事実。最新のアメリカのデータでもそれが証明されている。夜型人間の朝は遅い。9時過ぎまでうだうだした後に起き出してようやく活動を開始。7時頃から活動を始める朝方人間に比べると、日中の摂取カロリーは少ない。ところが夜になると俄然摂取カロリーが増加していって 夜9時頃にぐいっと追い抜いてしまうのだ。問題は夜更かしや短時間睡眠だけではなく、起きている時間に食事行為を続けているせい。しかも、こうして夜遅くに物を口にするデメリットは想像以上に大きい。体内時計のリズムに従ってビーマル1という遺伝子タンパクが体内で増減する。昼間の3時~4時頃にその量は最小になり、夜の10時頃から増え始めて夜中の2時頃にピークを迎える、で、何を隠そうこのビーマル1は、脂肪合成を促す物質。昼の3時の夜中の3時に同じ一杯のラーメンを食べたとしても、夜中のそれは確実に脂肪に変換されてしまうというわけだ。肥満研究の分野では20時以降のカロリー摂取は、BMIを増大させるリスク要因と考えられている。

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