メンタル

あなたの身近な人が「うつ」になったら。やるべき◎つのコト

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サポート側が巻き込まれない

 

ストレスの非常に多い現代社会。身内が、そしてあなた自身が「うつ」にならない保証などない。

当事者になる前に知っておこう。

 

まずは うつの基本を知ろう。

 

そもそも「うつ」ってなんだろう?
誰にでも憂うつなときはあるし、仕事のミスなどをきっかけにヘコむこともある。ただ多くの場合、その原因が解決したり楽しいことが起きたりすると、気分はパッと晴れるもの。たっぷり寝れば治まるというケースも多いだろう。
だが気分転換しても、また時間が経っても憂うつな気分がちっとも晴れない、さらに突然の不安感や絶望感に苛まれたり、原因不明の体調不良が続くなどして日常生活に支障をきたすようになると「うつ」または、「うつ病」と見なされる可能性が高くなる。そうなると治療が必要になるわけだが、治療が必要なほどの「うつ」か否かという判断は、簡単には下しにくい。このわかりにくさこそが「うつ」の一番の特徴だ。「うつ」はいくつもの要因によって発症し、その症状もさまざま。実際のところ、専門家にとっても診断が難しい病気なのだ。とはいえ、仮に家族や知人、同僚が「うつ」状態に陥ったとき、身近にいるあなたにもサポートできることはたくさんある。「うつ」を必要以上に恐る必要はないのである。

 

精神障害にもいろいろある。

気分性障害 うつ病性障害  大うつ病性障害、気分変調性障害
双極性 いわゆる躁うつ病、気分循環性障害
一般身体疾患による気分障害 体の病を原因とする
不安障害 パニック障害 呼吸困難など身体的、心理的パニックを起こす。
社会恐怖 いわゆる対人恐怖症、赤面症など
外傷後ストレス障害 事件、事故を体験、心に傷を負った状態
その他 身体表現性障害 体に病がないのに耐え難い痛みを感じる
統合失調症とほかの精神病性障害 妄想、幻覚、自我解体などの症状
睡眠障害 不眠や早朝起床など

 

気分障害患者数の推移

うつ病や双極性障害などの気分障害の患者数は1999年の約44万人から2008年の約104万人へ急増。なかでもうつ病の増加が目立つ。今や精神疾患は三大疾患の一つ。

グラフ

 

 

新型うつって?

冒頭で書いたとおり、うつはとてもわかりにくい。近年になって急増している新型うつの存在もこの傾向に拍車をかけているのだ。新型うつの特徴は、仕事約困難に直面すると抑うつ状態になるのに、休日や趣味の時間には抑うつ状態が消えること。従来のうつ病の傾向に当てはまらないため、まだ治療方も確立されていない。

双極性障害とは?

双極性障害とはうつ病と同じ気分障害のひとつ。以前は躁うつ病と呼ばれていた病気である。この特徴は、気分が落ち込む抑うつ状態と、逆に気分が高まってやたらと活発になる躁状態が交互に起こることで、躁状態のときに仕事をバリバリこなしていたと思ったら、急にひどく落ち込んで出社できなくなるときにいったケースも。

「単極性うつ病」と「双極性障害」の違い

躁=感情が湧きすぎてしまう状態
うつ=感情がなくなる状態

単極性は基本的に抑うつ状態の範疇で感情の上下を繰り返すが、双極性は躁状態への振り幅も大きくなる。双極性の中でも躁状態が過度になるI型や、躁状態は軽度だかうつ状態が重症になるⅡ型などに分類される。

 

うつとはどういう状態か。

うつには感情や気分、意欲などメンタル面のみに症状が表れるイメージもあるが、実際には体にもさまざまな変化が起こる。
これはうつ病の身体症状と呼ばれており、代表的なものとしては睡眠障害がある。これもなかなか寝付けない入眠障害、眠りが浅い熟眠障害、夜明け前に目が覚めてその後眠れない早朝覚醒、夜中に何度も目が覚める中途覚醒などに分類できる。
また、睡眠障害と同様に多い症状が食欲不振。これは何も食べる気がしない、食べでも味を感じられないといった症状が長期間続き、いずれは体重減に繋がってしまう。他には肩こりや関節痛、めまいなど自律神経症状も。これらの身体症状も典型的なうつのサインなのだ。

神経細胞の間で情報が伝達される仕組み。
脳内の神経伝達物質のうち不安や恐怖などを司るノルアドレナリンと睡眠や食欲を司るセロトニンが不足したり働きが低下するとうつ状態になる。

体に起こる変化
・めまい 目のかすみ
・口が以上に乾く
・息苦しい、胸の痛み、動悸
・下痢、便秘が続く
・全身の倦怠感
・性欲の減退
・頭痛や微熱の連続
・原因不明の耳鳴り
・肩こり
・胃のムカつき、吐き気、嘔吐
・腰痛や関節痛
・疲れやすく、疲れが取れない
・生理不順
・睡眠障害

心の変化
・意欲、気力がなくなる
・気分が落ち込む
・喜び悲しみも感じない
・時々イライラした感情にとらわれる
・悲観的な考えをする

 

うつの原因とは?

うつの原因はいまだに解明されていないが、確実に言えるのは原因はひとつではなく、さまざまな変化が絡み合って起こるという点である。そのひとつに挙げられるのが感情の変化。これは無力感や絶望感、焦燥感や悲しみなどが顕著になる。続けて起こるのは行動の変化。具体的には社交スキルの低下、社会的問題解決が困難になるといった状態だ。すると、今度は体や生理の変化が起こる。意欲や活動性の低下、思考障害、睡眠および食欲障害などが主な症状。その次が認知の偏り、自尊心の低下、物事への興味の喪失といった思考 認知の変化。

 

この4つの悪循環を繰り返すのが特徴だ。

 

悪循環

 

 

うつは治せるのか?

うつは病気なんでしょ?

だったらいずれは治るはず。
うつは確かに病気の一種だか、骨折などのように完治はしないのが特徴だ。
うつは治療を始めてからも良くなったり悪くなったりを繰り返す。順調に治療が進めば症状がほぼ消え、人付き合いや日常生活を送れるようになると回復状態と認められる。この段階で社会復帰をはたしていれば「治った」と言える状態だ。しかし、うつは再発率8割と言われるほどで、何かの拍子に症状が出る可能性が高い。つまり、以前とまったく同じ状態に戻ることはかなり難しく、まずは自分らしく生活できる状態にまで回復することを目指すべきなのだ。そしてさらに大事なのは、なるべく再発させないこと。これらを念頭に置いて治療に挑もう。

 

うつはチームで治す。

うつ状態になると「能力 機能低下」(バイオ)「社会への不適応」(ソーシャル)「抑うつ気分や自信喪失などの心理状態」(サイコ)などか次々と表れ、それらが影響し合い症状が悪化する。これを断ち切るには治療においてもこの3点からアプローチする必要がある。
まずはバイオ面は医師の診断や薬の処方などを行う。サイコ面は臨床心理士などに相談し、解決の道を探るのがベスト。ソーシャル面では人間関係と社会環境が大きく関わる。前者は家族も協力して臨床心理士らの心理職が各方面への調整を、後者は治療中の生活や経済面の不安を医療ソーシャルワーカーらに相談するといいだろう。これらの人材はいわばうつの治療チーム。全員一丸となれば、早期回復が期待できる。

サイコ
心理面のケア
患者の訴えを聞き、問題を整理し、解決の道を探る。
臨床心理士
カウンセラーなど

ソーシャル
生活の支援
患者の置かれた環境にアドバイスし、情報を提供する。
医療ソーシャルワーカー
家族
作業療法士など

バイオ
医療による治療
症状の診断、治療方針作成
薬の処方
医師 看護師
薬剤師
栄養士

 

うつ症状別、周囲の対応ケーススタディ

うつかな、と思ったら

家族や同僚、友人などの様子が最近おかしい。無表情でいることが多かったり、仕事でミスが増えたり、何事においても後ろ向きだったり‥。こうしたいつもと違う状態でも、本人は精神症状と結びついているとは思っていないケースがほとんどである。ゆえにうつの発見は遅れがちで、症状も、悪化しやすい。だからこそ、近くにいる人がちょっとしたサインにも気づいてあげる必要があるのだ。この段階では「メンタル ファーストエイド」のいう五段階の声掛けが効果的。適切な言葉を掛けて本人からのサインを見逃さないようにしよう。

1  危険信号のあり なしをしっかり読み取ってあげよう。

○ 最近ちゃんと寝れてますか?
○ 少し表示が硬いみたいだけど大丈夫?

× まさか自殺なんて考えていないよね?

まずは相手の状態を把握してあげることから。何気ない会話の中から、最近の生活の様子や精神状態が見えてくるはず。その返答によっては、自殺を考えているか否かや、過去に自殺を図ったことがあるかどうかを聞き出す必要も。しかしNGケースのような突き放した聞き方は駄目。あくまで本人に寄り添い、周りでちゃんと見守っている人が人がいることを本人に理解してもらうことが重要だ。

2  わかったつもりになって批評したりせずに聞くこと。

○ あなたのこういうところが心配なんです。
○ 今どんな気持ちなのかをゆっくり話してみてください。

× 今までにあんなにしっかりしていたのに、どうしたの?

3 客観的な事実や正しい情報、安心感を与えてあげよう。

○ 決して珍しい病気じゃないからじっくり治しましょう
○ 今の状態は病気だから。決して心が弱いからじゃないですよ。

× 病は気から。考え方次第でどうにかなるって!

相手がうつ状態にある場合は、自らの状況を客観的に判断できないケースがほとんど。ならば近い立場にいる第三者はその状態が本人の弱さや性格の問題ではなく治療が必要であること、そして珍しい病気てはないので恐れる心配はないと伝えてあげることが必要だ。たとえ親しい関係でも「そのうちどうにかなるよ」などと根拠に乏しい情報を与えるのは避けるべき。大切なのは正しい情報である。

4  1対1ではなくさまざまなサポートを受けるように勧める。

× 私が支えるから、2人で一緒に乗り越えましょう。
× 病院はたくさんあるから、自分で探してみたら?

○ 一度クリニックに一緒に行ってみませんか?

うつの人にとっては自分が病気であるのを認めたくないとの思いから病院へ行くのをためらうケースも。でも親しい人が一緒ならそのハードルはグッと下がるはず。うつは医療支援、生活支援、心理面のケアという3点から支える必要がある。家族などの支援だけでどうにかなるよものではないので、ひとり背負い込まず積極的に社会のサポートを利用すること。

治療中~回復期

うつから回復するには少なくとも半年から一年程度必要とされている。しかし実際には数年、数十年とうつに苦しんでいる人と多い。とにかく本人も周囲も根気強く、焦らずに回復までの道のりを辿る必要がある。間違いなく言えるのは、主治医の指示を守ってソーシャルサービスなどを含めたサポートを受けながら治療を続けていれば必ず良くなるということ。しかしその間、ちょっとしたことをきっかけに不安や絶望感が頭をもたげて症状が悪化するケースもある。治療中から回復期に周囲がどう対応するかで、本人の状態は大きく変わってくるのだ。

 

こんな言葉はOK NG

「うつ」状態の人に
こんな言葉はOK?それともNG?

× つらいのはみんな一緒なんだから少しは我慢しなよ!
○ 今まで良く頑張ったね。ゆっくり休みなよ。
○ 私がついているから一人で苦しまないでいいんだよ。
× あなたは強いんだから自分に負けないで!
○ とりあえず仕事言葉ことは気にしないでゆっくり過ごそうね

うつの人に「頑張って」は禁句とよく言われるが、そればうつ状態だと意欲や思考能力が低下していて頑張れないから。頑張ってと言われてつまずくと「頑張ったのにできなかった」と落ち込むし、その言葉自体が「回復を急かせている」「突き放されている」と捉えられがち。大きなプレッシャーをかけないようにしよう。

 

療養中 生活

療養中、どんな生活を送るべき?

○ なるべく規則正しい生活を共に送る。
× 周囲はとにかく慎重に対応する。
× 気分を紛らわすために積極的に遊びや旅行に誘う
○ 皿洗い、洗濯干しなどの家事を一緒にやる。
○ 食事はバランスのいいものを。お酒はNG

大事なのは休養と食事と睡眠。昼間は起きて夜早く寝る生活の方が回復を早める。また無理な遊びの誘いは厳禁。バラエティ番組や騒がしい音楽も逆効果。とはいえ慎重になりすぎず、簡単な食事を手伝ってもらうなど適度に行動してもらおう。食事は心身のリズムをら整えるべく、決まった時間に。

背中を押してあげるべき

 

どのタイミングで背中を押してあげるべき?

○ 本人の気が向いたら散歩や買い物に付き合ってあげる。
× 皆で励ませば回復も早かろうと友人同士代わる代わる連絡をとる。
× 本人が少し前向きな態度をみせたらどんどん背中を押してあげる。
○ 調子が良さそうに見えても、焦らず慎重に行動するように説く。
× 回復したら心機一転、転職したいと言うので一緒に探してあげた。

治療が進み、次第に規則正しい生活が送れるようになったり一見落ち着いた様子だと周囲は「もう大丈夫だ、早く元に戻ろう」と早期の回復を促してしまいがち。しかしここでの焦りは本人にプレッシャーを与えてしまい、逆に回復の遅れを招く恐れが。回復傾向にあるときこそ慎重に行動しよう。この段階で環境を変えることも避けたい。

回復期にこそ落とし穴

実は回復期にこそ落とし穴が。
こんな態度はOK?NG?

× どうせ本当に死ぬ気なんてないんでしょう?と挑発する。
× 本人の状況を無視して、ただ「大丈夫だよ」とあしらう、
○ 話をちゃんと聞き、共感を示して冷静に対処する。
○ 死を選ぶことだけは絶対にしてはならないと約束させる。
○ 一人にするのは危険と判断したら周囲に助けを求め、極力一緒にいる。

休養や治療を経て元気になったように見えるのが回復期。しかしこの時期こそ自殺に注意する必要がある。うつの症状がひどい時期は思考力と行動力が減っているためそういった行動に移りにくいが、回復期はエネルギーが出てくるため。ふとしたきっかけで自殺を図るケースがある。こうしたとき、決して突き放すような態度をとらないこと。

 一緒に日記をつけて

一緒に日記をつけて復帰をサポートしよう。

いよいよ社会復帰という時期に有効なのが、自らの行動と気分の関係を客観的に見るための認知行動療法。特に1時間ごとに区切られたタイムテーブルに活動内容とその時の気分を記録する活動日記をおすすめしたい。移りにくい状態だと否定的な感情だけを記録しがちだか、それを防ぎ達成感を得るにはどうすべきか、これによって気づける。

 

再発、家族の巻き込まれ‥うつは防げるのか?

なりやすい人  なりにくい人

なりやすい人  なりにくい人

ある調査によると日本人の4人に1人は心の病を経験すると言われる時代。つまり誰がうつ病を患ってもおかしくないわけだが、傾向としてうになりやすいタイプというのがある。
なりやすいタイプのひとつは、普段仕事をバリバリやっている人。そうした人が突然うつ状態になるケースは少なくない。実は双極性障害で、元気なときは躁状態だったというもの。また気分転換が苦手で考え込みやすく、趣味のスポーツでのミスでも落ち込んでしまう人も注意したい。逆になりにくいのは、感情の起伏が少なく、趣味など気晴らしできる方法をちゃんと確立しているタイプ。さてあなたはどっち?

再発を防ぐには

再発率8割と言われるうつ。最も再発しやすいのは社会復帰したばかりの時期。うつになる前は普段通りに生活できていたことがなかなかできないという事実に直面したり、以前と同じように行動しようと無理をするなどして再び抑うつ状態に戻るケースが多いという。再発を防ぐにはかそや同僚など身近にいる人が最低一年は本人の様子を注意深く見守り、そうした悪循環に陥っていないか、チェックする必要がある。更に「あなたを信じている」という気持ちをプレッシャーにならないように伝えると自律的回復を促し、再発防止につながる。

 

サポート側が巻き込まれない

サポート側が巻き込まれないために

うつの治療には家族や周囲の極力が不可欠だが、本人の苦しみを聞くうちに自分のこととして捉えるようになり、いつの間にか自分もうつ状態になるケースも多い。実際に私の妻も何度か診療内科に通うことになった。この「巻き込まれ型うつ」を防ぐには周囲が第三者的視点をしっかり持ち、どんなに近い存在でもあくまで本人の問題だというスタンスを崩さないこと。とはいえ、得に一緒に暮らす家族の場合は距離感を保つのか難しい。治療の過程で巻き込まれそうだと感じたら、早急に医師や心理カウンセラーといった専門家と相談し、新たなサポート体制を作る必要がある。治すのは本人次第。周囲は自分を見失うことなくサポートしよう。

治療も回復もデリケートなうつ病は 本人だけではなくサポートしている周囲の家族や友人にも影響を与える。自分自身の心がぶれないようにするためには 日頃からのメンタルケアが重要になる。

日常生活でさえ忙しく十分過ぎるほどのストレスを抱えている我々 日本人はメンタルケアを疎かにすることで、仕事を失ったり社会復帰しても再発を繰り返えすような状況に陥れば人生を大きく狂わせるような問題に発展する。また家族や友人など大切な人へのためにも再発防止や予防措置として是非、ストレス解消や自律神経に効果があるストレッチを習得してもらいたい。人生を狂わせるのも正すのも、自分の行動の積み重ね次第。

 

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